ネクストアクションを意識させよう

スクールソーシャルワーカーだより スクールソーシャルワーカーだより

2024年4月号

今日は「ネクストアクション」を意識させるというお話をします。

新しい年度が始まったということで、皆さんもお子さんもさまざまな目標をお立てになったのではないでしょうか。目標を立てたはいいけれど、立てっぱなしになって意味がなかったということになっては残念です。そうならないための留意点は何でしょうか。

ネクストアクションは?

先日、ある経営者の方とお話しする機会がありました。その方は「ネクストアクション」をいつも意識しているし、従業員の人たちにも意識させていると話しておられました。

その方はおっしゃいます。「こうなりたい」というのは目標ではなく、まだ願望に過ぎない。「これをがんばる」というのも目標ではなく、決意表明に過ぎない。人を成功に導く目標は、時期や数値で表されたものでなければならない。数値化が難しい目標もあるが、それでも誰が見ても解釈が同じになる表現をしなければらないと。

たとえば、「縄跳びの二重跳びができるようになりたい」とか「今学期は二重跳びができるよう練習をがんばります」とかではなく、「学期末までに縄跳びの二重跳びを3回連続でできるようになる」というのが良い目標です。

他の例としては、

  • 次回の漢検で7級を取る。
  • 来年の3月までに7キロ減量する。
  • 次の中体連でレギュラーに選ばれる。
  • 「エリーゼのために」のレッスン3回以内に、ピアノの先生から合格をもらう。
  • クリスマスまでに、3万円貯金する。
  • 1年間でマンガ以外の本を200冊読む

など。

目標がそのように明確に表現されると、それを達成するためにどんなふうに行動していけばいいか計画できるようになります。「この練習を毎日10セットやり続けよう。」とか「Aをやって、それができたらBをやって、それができたらCとDを平行してやって……。」とかいうふうに。自分一人で計画できなくても、目標が明確なら他の人の知恵を借りて計画を立てることも可能です。

そして、現状から目標までのルートが計画できたら、「この後すぐ、自分は何をすべきか」が明確になるはず。これが「ネクストアクション」です。

明確な目標を立ててそこに至る行動計画を立てても、ネクストアクションをいつも意識していないと結局行動できずに目標に届きません。

  1. まず明確な目標設定。
  2. 次にそこに至るまでのルート作り。
  3. それからいつも「ネクストアクション」を意識してそれを実行

です。

私たちも子どもたちに「ネクストアクション」を意識させたいですね。もちろん、人に教えるためには、私たち自身がそれに習熟している必要があります。私たちもネクストアクションを意識した毎日を送りたいものです。この後、あなたは何をなさいますか?

ネクストアクションだけ指示してもダメ

ただし、一方的に大人が子どもにネクストアクションを示してやらせようとしても無駄です。子ども自身が明確な目標作りとルート作りをしないで、大人が一方的に「これをやれ」と命じるようなやり方では意味がありません。なぜなら、子どもがなぜその行動をしなければならないか理解していないため、モチベーションが上がらないからです。

最近流行の生成AI(Chat-GPTなど)だって、なぜその作業をしなければならないか目的を明示してやらないと、こちらの意図通りに働いてくれません。まして機械ではない人間は、意味の分からないことをやり始めたり、やり続けたりすることはできません。結果的に、やるのを嫌がったり、始めてもすぐにやめてしまったり、真剣にやらないため効果があまり出なかったりするでしょう。

ですから、お子さんと話し合いながら、お子さん自身が明確な目標、そこに至るルート、そしてネクストアクションを考えられるよう助けてやりましょう。

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