2026年6月号
子どもや同居する家族の心の問題は、家庭や学校だけで解決しようとすると、どうしても行き詰まることがあります。そんなときに頼れるのがスクールカウンセラーです。
そしてもうひとつの相談先として、今回は「福島県精神保健福祉センター」を紹介します。
福島県精神保健福祉センターってどんな機関?
福島県精神保健福祉センターは、福島県が設置した「心の健康と精神障がい者の福祉についての専門機関」です。福島市御山町にある県保健衛生合同庁舎の5階にあります(福島駅東口からバスで「ふくしまアリーナ」下車、徒歩1~3分)。
「精神保健福祉」などという言葉を見ると、「重い精神疾患のある人が行くところ」というイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、実際にはもっと身近な悩みにも対応してくれています。たとえば、
- 精神的に不安定だが、病院に行くべきか判断できない
- うつ病の家族への接し方がわからない
- 思春期の子どもに関する悩み
- アルコールやゲームへの依存が心配
- 突然の家族の死がつらくて立ち直れない
……といった相談を幅広く受け付けています。「こんな相談、大げさかな」と思わず、気軽に問い合わ1せてみてください。
思春期の相談にも対応してくれる
精神保健福祉センターは、思春期に関する相談にも対応しています。不登校、引きこもり、情緒的な不安定さ、友人関係のトラブルなど、思春期特有の心の問題は、親御さんにとっても非常に悩ましいものです。「どこに相談したらいいかわからない」と途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
そんなとき、精神保健福祉センターはひとつの選択肢になります。電話での相談も来所での相談も可能です。まずは電話で状況を話してみるだけでも、「次に何をすればいいか」が見えてくることがあります。
特に、最近はゲーム・ネット依存への対応に力を入れており、保護者向けのミーティングも定期的に開催しています。
精神保健福祉センターができること、できないこと
精神保健福祉センターは相談や助言を行う機関であり、直接、診療や治療を行う場所ではありません。そのため、医療が必要だと判断された場合は、適切な医療機関や相談窓口につないでもらえます。
特に「病院に行くほどのことなのかどうかさえわからない」という段階での相談にこそ、このセンターは力を発揮します。専門家の視点から状況を整理してもらうことで、次のステップが明確になるのです。
また、センターは保護者や教職員への研修・技術支援も行っており、地域全体でこころの健康を守るための取り組みを進めています。
スクールソーシャルワーカーとの連携も
私たちスクールソーシャルワーカーが学校で子どもの状況を把握した際、必要に応じてこうした専門機関への橋渡しを行うことがあります。「自分でいきなり相談するのはちょっとハードルが高い」と感じる場合は、まずスクールソーシャルワーカーに相談していただいても構いません。一緒に、お子さんにとって最善の支援の道を考えましょう。
福島県精神保健福祉センターは、子どもや保護者の心の悩みを専門的にサポートしてくれる頼れる機関です。「うちの子のことが心配だけれど、どこに相談すればいいかわからない」という方は、ぜひ一度、電話で問い合わせてみてください。
【福島県精神保健福祉センター】
住所:福島県福島市御山町8-30(福島県保健衛生合同庁舎5階)
電話:024-535-3556
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