いじめられる方にも原因がある?

スクールソーシャルワーカーだより スクールソーシャルワーカーだより

2016年11月号

声優の春名風花さんが、Twitterでこんなツイートをして注目されています。

風花さんのツイート

2016年10月18日のツイートより。

恐るべき15歳

風花さんのツイートそのものに対するコメントは、ここでは差し控えます。私が注目したのは、風花さんの年齢。実は彼女、15歳です。

自分が同じ年齢の頃を振り返ってみると、ここまで「自分が言いたいこと」を明確にして、しかもそれを論理的に伝えるような話の仕方ができていただろうかと思わされます。いったい、風花さんは家庭や学校でどんな育てられ方をしてきたのでしょう。

What do you think?

以前、親しくさせてもらっていたアメリカ人夫婦が、子どもたちと接するやり方に、非常に感銘を受けたことがあります。彼らは、何かにつけて「君はどう思うの?」「君はどうしたい?」と、子どもたち(まだ小学生や幼稚園児です)に尋ねていました。

といっても、放任主義で、好きなことをやらせるというのではありません。必ず「それをしたらどうなると思う?」「それをしたら、○○ちゃんはどう感じると思う?」と、結果を想像させることも忘れません、

また、「お父さんは、もしもこういう結果になったら、こういう理由で嫌だな」などと、自分の気持ちを語った後、「その点についてはどんなふうに思う?」と、また子どもの考えを引き出そうとします。

こういうやり方は、「○○しなさい」と命じるより、遠回りで面倒くさく見えます。しかし、子どもたちが自分の頭で考える力、それを相手に分かるように伝える力を育てる方法だと、私は思います。

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