継続できる年間目標を立てるコツ

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2026年1月号

新しい年が始まるたびに、「今年こそは!」と決意して目標を立てる方も多いのではないでしょうか。お子さんにも「今年の目標は?」と声をかけておられるかもしれません。しかし、1月に立てた目標が3月には忘れ去られている……そんな経験はありませんか?

今回のおたよりでは、お子さんが自分の可能性を伸ばし、本当に達成できる目標を立てるためのポイントをお伝えします。

よくある目標設定の失敗パターン

「今年は勉強をがんばる!」「もっと運動する!」「毎日宿題をする!」といった目標、見覚えがありませんか? 実はこうした目標には共通する問題があります。それは「曖昧すぎる」ということです。

「がんばる」とはどういう状態でしょうか。「もっと」とはどれくらいでしょうか。こうした曖昧な目標では、いつの間にか忘れてしまったり、達成できたのかどうかも分からなくなったりしてしまいます。

効果的な目標設定の3つのポイント

本当に達成できる目標を立てるには、次の3つのポイントを意識してみましょう。

(1) 具体的で測定可能な目標にする

「勉強をがんばる」の代わりに「毎日算数の問題集を1ページずつ解く」。「もっと運動する」ではなく「週に3回、30分間走る」。このように、誰が見ても分かる行動で表すことが大切です。

具体的であれば、お子さん自身が「今日はできた」「今週は達成できなかった」と自己評価できるようになります。これは、自分で考えて決断する力を育てることにもつながります。

(2) お子さん自身に選ばせる

目標は、お子さん自身が選んだものでなければなりません。親や教師が一方的に「これをやりなさい」と押しつけても、子どものやる気にはつながりません。

目標を立てる際は、まず「今年、どんなことができるようになりたい?」とお子さんに問いかけてみましょう。そして、いくつか候補を出してもらってから、その中から1つか2つに絞ってもらいます。あまりたくさんの目標を立てると、かえって達成しにくくなってしまうからです。

(3) 小さなステップに分ける

1年間という期間は、子どもにとってはとても長く感じられます。「1年後に◯◯ができるようになる」という目標だけでは、途中でやる気が続かなくなってしまうかもしれません。

そこで、大きな目標を3ヶ月ごとや1ヶ月ごとの小さなステップに分けてあげましょう。「来月末までに漢字を20個覚える」「6月までに中1で習う英熟語をすべて覚える」といった具合です。小さな達成を積み重ねることで、自信もついてきますし、困難があっても続ける勇気が育ちます。

途中で見直すことも大切

月に1回くらいは、お子さんと一緒に目標を振り返る時間を作ってみてください。「今の目標、続けられそう?」「もう少し難しくしてもいいかな?」と対話することで、お子さん自身が自分の成長を実感できます。

目標が高すぎたり低すぎたりすることに気づいたら、一緒に調整してあげましょう。大切なのは、お子さんが「自分でやり遂げた」という実感を持つことです。

お子さんの目標設定を手伝う際、ついつい「もっとこうしたほうがいい」「それじゃダメだ」と口を出したくなることがあるかもしれません。しかし、まずはお子さんの考えを聴いてあげてください。どうしてその目標を選んだのか、どんな気持ちなのか。理解しようと努める姿勢が、お子さんの自発性を育てます。

そして、小さな達成があったときには、ぜひ具体的にほめてあげてください。「今週は毎日計算ドリルをやったね」「3ヶ月続けられたね」と。そうした声かけが、お子さんの次の一歩を後押しします。

この1年が、お子さんにとって成長と達成感に満ちた年になりますように。

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