2026年2月号
「最近、子どもがイライラしている気がする。」「学校の話をあまりしなくなった。」こうした変化に、胸がざわつくことはありませんか? 現代の子どもたちは、学習、人間関係、習い事、家庭環境など、年齢に関わらず多くのストレス要因にさらされています。
私が危惧しているのは、ストレスそのものよりも、「気づかれず、適切に対処されないこと」が問題を大きくするという点です。本記事では、子どものストレスのサインと、家庭や学校で無理なく実践できるストレス対処の考え方をお伝えします。
ストレスのサインを見逃さないために
子どものストレスは、行動や身体、感情などさまざまな形で現れます。以下のようなサインが見られたら、注意深く観察してみましょう。
身体面のサイン
頭痛や腹痛を頻繁に訴える、食欲が落ちる、あるいは逆に食べ過ぎる、夜眠れない、朝起きられない、といった変化。
行動面のサイン
以前は楽しんでいた活動に興味を示さなくなる、部屋に閉じこもりがちになる、ゲームやスマホに依存するようになる、忘れ物が増える、宿題をしなくなる、といった変化。
感情面のサイン
些細なことで泣いたり怒ったりする、イライラしている様子が続く、元気がなく表情が暗い、自信
をなくしたような発言が増える、などの変化。

こうしたサインは、すべて同時に現れるとは限りません。ひとつでも気になる変化があれば、「何かあったの?」と優しく声をかけてみることが第一歩です。
効果的なストレス対処法
子どものストレスに気づいたとき、大人はどう対応すればよいのでしょうか。実践しやすい方法をいくつかご紹介します。
話を聴くこと
子どもが話し始めたら、アドバイスや説教はひとまず置いて、「そうだったんだね」「それは大変だったね」と共感的に受け止めましょう。大人が思う「些細なこと」でも、子どもにとっては大きな問題です。話すだけで気持ちが軽くなることも多いのです。
規則正しい生活リズムを整えること
十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動は、ストレス耐性を高めてくれます。特に睡眠不足は感情のコントロールを難しくするため、就寝時刻を一定に保つよう心がけましょう。
身体を動かす時間を確保すること
運動はストレスホルモンを減らし、気分を明るくする効果があります。親子で散歩する、一緒にストレッチをする、といった軽い活動で十分です。
子どもが安心できる時間と場所を作ること
習い事や宿題で毎日がぎっしり詰まっていると、心が休まる暇がありません。「何もしない時間」「ぼーっとする時間」も、子どもの心の健康には必要なのです。また、「できたこと」に注目することで、子どもの自信を育てましょう。
相談できる相手を増やすこと
親だけでなく、祖父母、先生、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど、子どもが話しやすい大人が複数いると安心です。「困ったときは誰かに相談していいんだ」と伝えておきましょう。

今回ご紹介した方法のすべてを一度に実践する必要はありません。できることから少しずつ取り入れて、子どもが安心して成長できる環境を整えていきましょう。
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